英会話初心者のやる気アップには、有名人の英語インタビューがおすすめ
英語を話せるようになりたいと思ったことは、たぶん誰にでもある。ぼくも中学生のころから、いつか英語で会話してみたいと考えていた。教科書を読むのは苦ではなかったのに、聞くことと話すことだけが、どうしても苦手だった。
そんなときに見始めたのが、日本の芸能人やスポーツ選手が英語で受け答えしているインタビュー動画だった。字幕なしで聞いても、思ったより分かる。そして何より、見終わったあとに「自分にもできそうだ」と思えた。この記事では、その感覚がどこから来るのかを書いておく。
留学や試験の話ではなく、最初の一歩を踏み出すための動機づけの話だ。勉強法そのものを知りたい人には、少し物足りない内容かもしれない。
最初から高すぎる目標を立てていた
振り返ると、最初のころの目標は現実離れしていた。字幕なしで映画を理解する、ネイティブと冗談を言い合う、かっこいいスピーチをする。どれも聞こえはいいが、そこまでの道のりが長すぎる。
目標が遠いと、一日や二日の練習では達成感が得られない。だから続かない。続かないから上達しない。この悪循環に、当時のぼくははまっていた。原因は能力ではなく、目標の置き方だった。
ハードルを下げるということ
必要なのは、努力を減らすことではなく、目標の高さを調整することだった。「これなら届くかもしれない」と思える距離に目標を置くと、練習の意味が変わる。今日うまくいかなかったとしても、明日また試そうと思える。
その目標を探すのに便利だったのが、有名人の英語インタビューだった。完璧ではない英語で堂々と話している人を見ると、目指すべき姿が具体的になる。遠い理想ではなく、少し先を歩く人の背中が見える感覚だ。
インタビューには台本がない
インタビューが教材として面白いのは、台本がないことだ。スピーチやナレーションは、事前に整えた文章を読んでいる。聞き取りやすく作られているぶん、実際の会話とは違う。
インタビューは、その場で質問を受けて答える。用意していた答えを読み上げるわけではないので、言葉が詰まるし、文が途中で折れる。そこが逆に、リアルな会話の形に近い。
簡単な言葉で伝わっている
日本の芸能人や選手のインタビューを聞くと、使っている単語が驚くほど簡単だ。中学校で習ったものばかりで、文法も複雑ではない。それでも内容はちゃんと伝わっている。
この事実は、初心者にとって大きい。難しい単語をたくさん覚えなくても、伝えることはできると分かるからだ。発音が多少違っても、順番が多少おかしくても、相手は汲み取ってくれる。
実際に見ていた動画
最初に見たのは、メジャーリーグでプレーしていた川崎宗則選手のインタビューだった。片言の英語で、身振りも交えながら楽しそうに話している。完璧ではないのに、会話が成立しているのが印象的だった。
同じように、サッカーの本田圭佑選手のインタビューもよく見た。短い言葉を丁寧に区切って話すので、聞き取りの練習になった。ONE OK ROCKのTakaさんのインタビューは、発音がきれいで、聞いていて気持ちがいい。
好きな人の動画を選ぶ
どの動画を見るかで、続くかどうかが変わる。知らない人のインタビューは、内容が分からないとすぐに飽きる。好きなアーティストや選手なら、多少聞き取れなくても、話の流れを追える。
もう一つの基準は、英語のレベルが自分より少し上くらいであること。流暢すぎる動画は、聞いていて楽しいが、目標にはならない。背伸びしすぎない相手を探すのがコツだ。
| 項目 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 題材 | 芸能人・選手のインタビュー | 好きな人を選ぶと続く |
| 台本 | ほぼ無いに近い | 実際の会話に近い形 |
| 語彙 | 中学レベルの単語が多い | 難しい単語は不要と分かる |
| レベル | 自分より少し上 | 届きそうな相手を目標にする |
| 見方 | 字幕ありから始める | 慣れたら字幕を消す |
| 回数 | 同じ動画を繰り返す | 一回で理解しようとしない |
字幕は消さなくていい
最初から字幕なしで見る必要はない。日本語字幕で内容を把握してから、英語字幕に切り替える。最後に字幕を消す。この順番で見ると、聞き取れない部分があっても話についていける。
字幕を読むことに集中してしまう問題はある。だが、内容が分かっている状態で聞くと、音と意味が結びつきやすい。最初のうちは、理解を優先したほうがいい。
聞き取れない部分は飛ばす
全部を聞き取ろうとすると、一つの単語で止まってしまう。止まった瞬間に、次の文が流れていく。結果として、何も残らない。分からない部分は捨てて、流れを追うほうが結果的に多く拾える。
慣れてくると、聞き取れない部分が「どこか」で分かるようになる。そこだけ巻き戻して確認する。全部を繰り返すより、狙いを絞ったほうが時間の無駄が少ない。
口に出してみる
見るだけでは、話せるようにはならない。聞こえたフレーズを、そのまま口に出してみる。最初は短い一文でいい。声に出すと、自分がどこで詰まるかが分かる。
うまく言えない部分は、舌の動きが足りていない。ゆっくり何度も繰り返すうちに、少しずつ滑らかになる。人前で話す必要はない。部屋のなかで十分だ。
単語帳より先に耳
英語の勉強というと、単語を覚えるところから始めがちだ。もちろん語彙は必要だが、最初から単語帳とにらめっこすると、使う場面が想像できないまま覚えることになる。それでは記憶に残りにくい。
先に音として聞いて、意味を後から確認する順番のほうが、自分には合っていた。知らない単語でも、前後の流れから意味を推測できる。この推測の練習が、実際の会話でも役に立った。
週に一度の習慣にする
毎日やろうとすると、できなかった日に挫折する。週に一度、好きな動画を一本見るだけなら続いた。回数は少なくても、続いているという事実のほうが大きい。
通勤や移動の時間を使うのも手だ。座って集中しなくても、音だけ聞くことはできる。ながら聞きで全部を理解しようとせず、耳を慣らすつもりで流すだけでも違ってくる。
話せない人の共通点
うまく話せない人の話を聞いていると、共通点があるように思う。間違えたらどうしようと考えて、最初の一言が出てこない。頭のなかで文を完成させてから声に出そうとする。
だが、会話は待ってくれない。途中で言い直しても、順番が入れ替わっても、伝わればいい。完璧な文を作るより、まず声を出す。この順番を覚えてから、格段に楽になった。
モチベーションの保ち方
- 好きな人の動画を一つ決めておく。
- 一回の練習を短く区切る。
- 聞き取れた単語を数える。
- 完璧を目指さない。
- 上達を誰かと比べない。
- 見た動画を記録しておく。
記録をつけると、以前は聞き取れなかった部分が分かるようになっていることに気づく。変化は小さいので、記録がないと見落とす。小さな成長を確認できることが、次の練習につながった。
続けるうえで効いたのは、目標より習慣のほうを小さくすることだった。通勤の電車のなかで、イヤホンをつけて三分だけ聞く。そんな小さな習慣なら、机に向かうよりずっと続けやすい。三日坊主で終わっても、また見たくなったときに戻ればいい。
目標にしないほうがいい人
帰国子女や、幼いころから英語で育った人を目標にすると、差が大きすぎて折れる。日本語も英語も自然に出てくる人と、自分を比べても意味がない。環境が違うのだから当然だ。
比べるなら、同じように日本で生まれ育って、あとから英語を身につけた人。その人の話し方には、自分が通る道が映っている。参考になる部分が、格段に多い。
教材を増やさない
初心者のころ、教材を次々に買ってしまう時期があった。本を買った時点で勉強した気になり、結局どれも最後までやらない。手元に増えるほど、どれからやるかで迷う時間が長くなる。
今は、動画を一つ、単語帳を一冊だけに絞っている。同じものを繰り返すほうが、聞き取れる部分が増えていくのが分かる。増やすのは、一冊を飽きるほど使ってからでいい。
まとめ
英語の勉強が続かない原因は、やる気ではなく目標の置き方にあることが多い。少し背伸びした相手を見つけて、その人の話し方を真似する。それだけで、練習の意味が変わってくる。
動画を見ただけで話せるようにはならないが、最初の一歩を踏み出すきっかけにはなる。今日、好きな人のインタビューを一つ探してみる。それくらいの軽さで始めるのがちょうどいい。英語がうまくならなくても、聞いて理解できた瞬間は純粋に嬉しい。その小さな喜びを集めるつもりで続ければ、気づいたときには前より話せるようになっているはずだ。
あわせて読みたい
「英語で日本を紹介したい」あなたが読むべき本はこの1冊だ
来月からアメリカに留学する。留学体験談を読みあさっていると、「もっと日本のことを知っておけばよかった」「日本についてうまく説明できずに悔しい思いをした」という言葉が何度も出てきた。
「幸せを感じる」お金の使い方を知ろう。なんでもかんでも節約するのはもったいない。
「自分が何にお金を使えば幸せなのか」と聞かれて、すぐ答えられる人は少ないと思う。洋服、マンガ、スポーツ、外食、旅行。使う先は人によって違うし、同じ人でも月によって変わる。
僕がもし「キラキラ女子大生」だったら、こうやってお金を稼ごうと思う。
このブログで何度か「大学生は自分で稼ぐ経験をしたほうがいい」と書いてきた。雇われる以外の選択肢を知っておくと、就職のときの考え方が変わるからだ。ただ、そこで挙げてきた具体例は、ブログ運営とライターの仕