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「英語で日本を紹介したい」あなたが読むべき本はこの1冊だ

学び・お金 · 18+ · 更新
「英語で日本を紹介したい」あなたが読むべき本はこの1冊だ

来月からアメリカに留学する。留学体験談を読みあさっていると、「もっと日本のことを知っておけばよかった」「日本についてうまく説明できずに悔しい思いをした」という言葉が何度も出てきた。読むたびに、自分も同じことになるのではないかという不安が大きくなった。

正直に書くと、僕は日本のことをよく知らない。歴史も地理も、テストのために覚えただけで、人に説明できる形では残っていない。「このままではまずい」と思って、日本を英語で紹介するための本を探し始めた。

その中で見つけた一冊が「英語で日本紹介ハンドブック」だった。この記事では、なぜこの本を選んだのか、実際に読んで何を感じたのかを書いていく。留学を控えている人でなくても、外国人と話す機会がある人には参考になるはずだ。

なぜ説明できないのか

日本語なら案外話せる。しかし英語になると、単語が出てこない以前に、説明の中身が出てこない。初対面の相手に「日本ってどんな国?」と聞かれて、固まったことがある。

原因は英語力だけではない。日本について整理して語る訓練をしたことがないのだ。学校で習う日本史や地理は、答案を埋めるための知識であって、目の前の人間に伝えるための知識ではなかった。

もう一つ痛感したのは、日本について聞かれる内容が、自分が想像するよりも細かいということだ。寺の宗派、祝日の意味、なぜ電車で静かなのか。観光案内に載らないような話ほど、相手は興味を持っている。

本を選んだ基準

書店で何冊か手に取ったが、観光地の写真が並ぶもの、文章が硬すぎるもの、用語の羅列だけのものが多かった。旅行の予定があるならそれでもいいが、会話で使うには心もとない。

この本は、外国人が知りたいこと、実際に聞いてくることを前提に構成されていた。しかも日本語の解説のあとに英語が並ぶ形なので、英語が苦手でも読み進められる。この時点で、他の本とは目的が違うと感じた。

本を選ぶときは、情報の量より目的で選んだほうがいい。旅行のため、仕事のため、雑談のため。目的がはっきりしていると、必要な項目も自然に決まってくる。

著者が現場の人であること

著者は通訳ガイドとして、英語で外国人に日本を案内する仕事をしてきた人だ。だから並んでいるのは「日本人が説明したいこと」ではなく、「外国人が知りたいこと」になっている。

この違いは大きい。自分だけで作ったリストなら、きっと神社と桜と寿司ばかりになる。現場を知る人が選んだ項目は、聞かれて初めて困るようなものが多い。

ガイドという仕事は、質問に答えられなければその場で終わる。だから本に残っているのは、実際に答えを用意してきた項目だ。推測ではなく経験から来ている説明は、読んでいて説得力がある。

扱っている範囲の広さ

内容は三つの柱に分かれている。日本人の暮らし、日本の文化、日本の国土と国家。その下に食、祭り、天皇といった細かい項目が続き、全体で三十を超えるカテゴリになる。

卑弥呼や武士道の話から、いじめのような現代的な話題まで入っている。守備範囲が広すぎて、逆にどこから読めばいいか分からなくなるほどだった。

広いということは、それだけ自分の穴がどこにあるか分かるということでもある。読む前は「まあ大体知っている」と思っていたが、目次を見た瞬間にその自信は消えた。

解説の丁寧さ

一番驚いたのは、日本人でも説明できないことを丁寧に書いている点だ。一項目あたりの情報量が多く、しかもそれぞれに英語訳がついている。

説明が長いので、読み物としても普通に面白い。僕は寝る前に数項目ずつ読む使い方をした。通読しようとすると疲れるので、この読み方が合っていた。

説明が丁寧なぶん、一項目を読み終えたときの満足感がある。薄く広く書かれた本を何冊も読むより、一冊を濃く読むほうが身につく気がした。

けん玉の説明がすごい

たとえばけん玉。木製の玩具で、中国で生まれて江戸時代に日本に伝わったとされる。持ち手のついた棒の片側がとがっていて、もう片側が皿になっている。玉を放り上げて皿に載せたり、穴を棒の先に刺したりして遊ぶ。

さらに、ヨーロッパにはカップアンドボールという似た遊びがある、という説明までついている。知らないことだらけで、読みながら何度も声が出た。

この調子で、俳句、花粉症、祇園祭といった項目が続く。どれも聞いたことはあるが、説明しろと言われると困るものばかりだ。

一冊でどれくらい変わるか

項目内容ポイント
日本人の暮らし食、住まい、学校など日常の話題に強い
日本の文化祭り、芸能、武道など説明が難しいものが多い
国土と国家地理、政治、天皇など固有名詞の確認に使う
外国人の疑問実際に聞かれる質問と答え会話の練習に向く
世界遺産と年表基礎データの確認直前に見返す
英語訳各項目に併記音読して型を覚える

この表のとおり、一冊の中に性質の違う情報が混ざっている。最初から順番に読むより、目的に合わせて拾い読みするほうが使いやすい。

「外国人の疑問」のコーナー

本には「外国人の疑問」というコーナーがある。日本を訪れた外国人がよく尋ねる質問と、その答え方が載っている。

読んでいると、答えられない質問ばかりだ。知っているはずなのに、言葉にしようとすると詰まる。ここを読むだけでも、会話で固まる回数は減ると思う。

質問の選び方がうまいのも納得できる。ガイドとして実際に受けた質問だから、的外れなものが一つもない。自分では思いつかない角度から聞かれるのが面白い。

なぜ力士はまわしだけなのか

例として「なぜ力士はまわししか身につけていないのですか」という質問がある。答えは、武器を持っていないことを見せるため。仕切りのときに両手を広げてみせるのも同じ理由だという。

日本人でも即答できない。これを英語でさらりと答えられたら、相手の印象はかなり変わるはずだ。知識があるというより、説明できる人だと思われる。

この種の質問は、知識の量より答え方の順序が大事だ。結論を先に言って、理由を足す。本の答え方はその形になっているので、そのまま真似すればいい。

実際の読み方

最初から全部覚えようとすると挫折する。目次を眺めて、自分が説明できなさそうな項目に印をつける。そこから日本語、英語の順に読んで、英語は声に出しておく。

説明の型がだんだん見えてくる。「これは何か」「どこから来たか」「どう使うか」「似たものはあるか」。多くの項目がこの流れで書かれているので、型を覚えると応用が効く。

声に出すのは、単語の発音のためだけではない。説明の運びを口に馴染ませるためだ。黙って読むだけだと、いざ話すときに順序が飛ぶ。

英語学習との関係

この本は単語帳でも文法書でもない。だから英語の点数が上がるわけではない。ただし、説明するために必要な語彙は自然に増える。固有名詞の言い方も分かる。

逆に、英語ができるだけでは足りないと分かった。英語は道具で、中身は自分が持っている知識だ。道具だけ磨いても、渡すものがなければ会話は続かない。

英語の勉強と並行して読むと、目的がはっきりする。単語を覚えるにしても、これは説明で使うから覚える、という形になる。積み上げ方が変わる。

向いている人

  • 留学や海外出張を控えている人。
  • 外国人の友人や同僚がいる人。
  • 日本の文化を言葉で説明できるようになりたい人。
  • 英語の勉強に飽きて、目的がほしい人。
  • 旅行会話ではなく、雑談の語彙を増やしたい人。
  • 日本史や地理を大人になってからやり直したい人。

逆に向いていないのは、旅行で使う短いフレーズだけを覚えたい人。この本は会話集ではないので、遠回りに感じると思う。

留学前にやってよかったこと

全部を覚えるのは無理だ。それでも、自分が話せそうな項目を十個持っておくだけで、会話の入り口ができる。相手が興味を持ったら、そこから広げればいい。

本を一冊持っているだけで、話題に詰まったときに戻れる場所がある。それが一番の安心材料だった。荷物は増えるが、持っていく価値はある。

飛行機の中で読み返すのもいい。到着してから「あの話なんだっけ」と探すより、移動中に目を通しておくほうが落ち着いて話せる。

移動中は時間があるので、数項目なら無理なく読める。着いてから開くより、頭に入っている状態で臨める。

まとめ

英語で日本を紹介したいなら、英語力より先に説明できる中身を持つ必要がある。この本は、その中身を一冊で用意してくれる。読み切れなくても、手元にあるだけで違う。

大事なのは、知らないことを知らないままで終わらせないことだ。聞かれて答えられなかったら、帰ってから調べる。その繰り返しで十分。

完璧に覚えようとするより、答えられなかった経験を一つずつ潰していくほうが、会話は確実に楽になる。

読み終えるころには、日本について聞かれて固まることが少し減っているはずだ。保証はできないが、少なくとも僕は読む前より話せるようになった。留学先でどれだけ使えるか、試してくるつもりだ。

ご注意ください。 このブログは一個人の体験談です。感じ方や条件は人によって異なります。お金や契約に関わる判断は、必ず公式の情報を確認したうえで、ご自身の責任で行ってください。

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