靴磨き初心者におすすめ!「M.MOWBRAY」のシューケアセット。
社会人になってから、革靴を履く日が増えた。最初のころは、履いて帰ってきて、脱いで、そのまま靴箱に入れるだけだった。ある朝、玄関でつま先を見て、表面が白く曇っていることに気づいた。汚れというより、乾燥したような跡だった。
そこから靴の手入れを調べはじめた。何を買えばいいのか分からない状態だったので、道具が一式になったスターターセットを選んだ。この記事では、そのセットを使った手順と、実際に感じたことを書いている。
靴磨きというと敷居が高い印象があったが、やってみると作業そのものは単純だった。うまくできたかどうかは別として、初めてでも形にはなる。これから始める人の参考になればと思う。
靴を見れば分かるという話
靴は服より目立たないが、見られている部分でもある。電車の中で座ったとき、視線がいくのは案外足元だ。汚れた靴を履いている人を見ると、服は整っているのに、そこだけ手が回っていない印象を受ける。
自分がその側だったと思うと、少し恥ずかしくなった。高い靴を買うことより、履いている靴を清潔に保つことのほうが、印象には効く。そう気づいてから、手入れを習慣にしようと決めた。
セットを選んだ理由
ブラシだけ、クリームだけ、と個別に買うと、どれが必要でどれが不要なのか分からなくなる。種類も値段も幅が広く、選んでいるうちに疲れてしまう。最初は一式になっているもののほうが合理的だ。
選んだのは、革靴の手入れ用品を扱っているブランドのスターターセットだった。ブラシが数種類、クリーム、クロス、ホコリ取りの液体。これだけ入っていれば、当面は足りる。迷う時間を省けたことが、一番のメリットだった。
中に入っている道具
ブラシは四本入っていた。馬毛、化繊、豚毛、竹。それぞれ役割が違うので、最初はどれをいつ使うのか確認した。毛の硬さと長さが違い、使い分ける理由が分かると、作業の流れが理解できた。
ほかに、ホコリを落とすための液体と、クリーム、手にはめるクロスと小さいクロス。クリームは無色を選んだ。黒い靴しか持っていないなら黒を選ぶと仕上がりがきれいになると書いてあった。
クリームの色の選び方
無色のクリームは、どんな色の革にも使える。黒、茶、紺、どれでも対応できるので、靴の色が増える予定があるなら無色が便利だ。ただし、傷の色を埋める効果は弱い。
黒い靴だけを履く人は、黒のクリームのほうが艶が出る。迷ったら、持っている靴の色に合わせるのが基本だと思う。自分は一足しか持っていなかったが、今後増えることを考えて無色にした。
紐を外すところから
作業は、紐を外すことから始まる。面倒に感じるが、外さないと紐の下の汚れが落とせない。紐そのものも汚れていることが多く、別に洗うと全体がきれいに見える。
紐を外したら、靴の中に詰め物をする。革がへこんだまま磨くと、シワの形が残ってしまう。形を戻してから作業するだけで、仕上がりが変わる。
シューキーパーの代用
本来はシューキーパーを入れるらしいが、買い忘れていた。代わりに丸めた新聞紙を詰めた。完璧ではないが、シワはある程度伸びた。応急処置としては十分だった。
次はちゃんとしたものを買おうと思っている。木製のもので、靴の形に合わせて作られているものがある。毎日使うなら、一度買えば長く使えるので、無駄にはならないはずだ。
ホコリを払う
最初に馬毛のブラシで、靴全体のホコリを払う。やわらかい毛なので、革を傷つける心配がない。さっと撫でるだけで、表面の白っぽさが消えていく。ここで半分終わったようなものだ。
ブラシをかけるときは、一定の方向に動かす。往復させると、ホコリがまた戻ってくる。靴の縫い目に沿って動かすと、汚れが溜まっている部分にも毛先が届いた。
液体で汚れを落とす
ブラシのあとは、ホコリ取りの液体をクロスにつけて拭く。片足に数滴で足りるので、なかなか減らない。においは強くなく、作業中に気になることはなかった。
強くこすると、革の表面を傷めることがある。汚れが落ちない部分は、無理をせずに二度拭く程度にした。落ちない汚れは、傷として受け入れたほうがいいと思っている。
クリームは薄く
クリームは、小さめの豚毛ブラシで薄く伸ばす。一度にたくさん付けないのがコツで、少量を少しずつ足すほうがむらになりにくい。塗った直後は、多少のむらがあっても問題ない。
クリームを付けたあとの靴は、少し色が濃く見える。革が潤っている感じがして、見ていて気持ちがいい。この段階で、もう十分きれいになったと感じた。
クリームのにおいは、革のにおいに近い。強い香料がついているわけではないので、部屋で作業しても気にならなかった。手についた分は、ぬるま湯と石けんで落ちる。
ブラシでなじませる
次に、化繊のブラシで全体を撫でる。クリームが広がって、艶が出てくる。豚毛より毛が硬いので、力を入れずに軽く動かす。ここでむらが消え、表面が均一になっていく。
ブラシの向きを変えながら、細かい部分まで動かす。つま先、かかと、履き口のまわり。普段は見ない場所ほど、汚れが残っている。磨きながら、靴の形を覚えていく感覚があった。
クロスで磨き上げる
最後に、手にはめるクロスで全体を磨く。一定の速さで往復させると、艶が出る。力を入れる必要はなく、むしろ軽く動かしたほうがきれいになった。
磨き終わった靴は、色が深くなって、傷が目立たなくなった。完璧ではないが、磨く前とは別物に見える。この変化が見えるから、作業を続けたくなるのだと思う。
十五分で終わる
両足を磨いて、かかった時間は十五分ほどだった。慣れればもう少し短くなると思う。テレビを見ながらでもできる作業なので、苦にはならなかった。
時間がかかるのは、準備と片付けのほうだ。新聞紙を丸め、道具を戻し、手を洗う。この一連を含めても二十分はかからない。休日の朝にやっておくと、平日の朝が楽になる。
一度に全部やろうとすると、疲れて続かない。気になったときに、気になった部分だけ磨く。そのほうが結果的に長持ちするし、作業も苦にならない。
道具の役割
| 項目 | 特徴 | ポイント |
|---|---|---|
| 馬毛ブラシ | 毛がやわらかい | 最初のホコリ取りに使う |
| 化繊ブラシ | 毛が硬め | クリームをなじませる |
| 豚毛ブラシ | 小ぶりで扱いやすい | クリームを薄く伸ばす |
| 竹ブラシ | 固い毛 | 縫い目や溝の汚れに使う |
| ホコリ取り | 液体タイプ | 数滴をクロスに取る |
| クロス | 手にはめる形 | 最後の磨き上げに使う |
道具が増えると、どれをいつ使うか忘れがちになる。順番を決めてしまえば、迷わない。汚れを落とす、栄養を与える、艶を出す。この三つだと理解すると、作業が単純になった。
よかったところ
- 必要な道具が最初から揃っている。
- 手順が少なく、初心者でも進めやすい。
- クリームが無色で靴の色を選ばない。
- 両足で十五分ほどで終わる。
- 磨いたあとの変化が分かりやすい。
- 道具が小さく、収納に困らない。
特に、変化が目に見えるところがいい。掃除や片付けは成果が分かりにくいが、靴は磨いた分だけ艶が出る。次もやろうという気持ちになりやすい。
気になったところ
ブラシの毛が抜けやすい。特にクリームを伸ばす豚毛のブラシで、数本が抜けた。力を入れると抜けやすくなるので、優しく扱うようにしている。値段を考えれば許容できる範囲だ。
あとは、クリームの量がどれくらい持つのか分からない。使い切る前に、別のものを試したくなるかもしれない。最初の一式としては十分だが、続けるうちに好みが出てくるのだと思う。
続けるための置き場所
道具は、玄関の靴箱の上にまとめて置いている。しまう場所が遠いと、使わなくなる。目に入る場所に置いておくと、靴が汚れていることに気づきやすい。
靴を脱いだら、まずブラシでホコリを払う。それだけで、次に磨くときの負担が減る。手入れは一度にまとめてやるより、少しずつ頻繁にやるほうが楽だと分かった。
まとめ
革靴の手入れは、思っていたより簡単だった。特別な技術は要らず、道具と順番があれば形になる。最初の一回を越えるかどうかが、一番の壁だったと思う。
靴は毎日履くものだから、傷むのは仕方ない。ただ、手入れをすれば長く履けるし、履いているときの気分も変わる。高い靴を買う前に、持っている靴を磨いてみるのもいいと思う。
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